ゆとり先生くん
ベテラン校長さん
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学校の5Sを始める7ステップ
学校の方向性に関わる提案を通すわけですから、いくら準備してもしすぎることはありません。3ヶ月は準備期間として見ましょう。
提案は熱意だけでは通りません。「どういうことをして学校をどのようにしていきたいのか」を分かりやすく伝えなければいけません。校長を納得させられるようなプレゼン資料を作る材料を集めましょう。
学校の5Sを始めるまでの流れを7ステップにまとめました。
- STEP.1教材室を片付けてみる
- STEP.2不用品置き場①を作る
- STEP.3校長と話す
- STEP.4プレゼン資料を作る
- STEP.5衛生推進者になる
- STEP. 6職員会議でプロジェクトを立ち上げる
- STEP. 7キックオフ!
STEP . 1 教材室を片付けてみる
教材室には、算数教材や社会科の教材などがありますがただ置いているだけになっていませんか。
乱雑な教材室を、5Sの考えを基にした整頓された教材室に作り変えてみましょう。使った物が散らからないように表示を作り込んだり、取り出しやすくしまいやすい配置を考えることが大切です。
変わった様子をカメラで記録しておくことで、あとでプレゼンをするときに写真を見せながらビジョンを説明することができます。
STEP . 2 不用品置き場①を作る
5Sの要は断捨離です。断捨離時に出たゴミを一旦ストックしておける場所を作りましょう。
不用品置き場を作らないと、いらない物が見つかっても動かすことができません。逆にこれさえできればスライドパズルの要領で次々に物を移動させられるようになります。また、置き場①は1階の屋内に作りましょう。ここには捨てるものの他、今は使わない棚などもストックしていきます。他の教室のスペースが空いたら不用品置き場から棚を出して再配置することができます。
空き教室があればそこを活用しましょう。廃棄する物は夏休みにまとめて回収してもらいます。
STEP . 3 校長と話す
これからの学校のあり方について、校長と話し合ってみましょう。校長室に行っても良いし、飲み会でちらっと話してみるでも良いです。とにかく、自分の意思を伝えてみましょう。
「学校の5S」の考えや片付けについて提案しましょう。
その際に綺麗に整頓された教材室の写真を見せながら話すことで目指すビジョンが伝わります。同時にあなたの実力もある程度証明することができます。
STEP . 4 プレゼン資料を作る
提案が校長に認められたら、一度頭の中を整理するためにも入念にプレゼン資料を作ってみましょう。
資料は指導案のような文字がキュンキュンに詰まったものはNGです。できるだけ文字を少なくし、行間と色にこだわってスタイリッシュに作りましょう。
(後日、見やすい資料見本を添付する予定です。しばしお待ちください。)
STEP .5 衛生推進者になる

学校の働き方改革を進めることは校長以外でも可能です。衛生推進者になってあなたが中心となって労働環境の改善に努めましょう。(ならなくてもできますが、こう言う建前が結構大事なのです。)
衛生推進者の資格を持っておくと話が進めやすいでしょう。
参考↓

STEP . 6 職員会議でプロジェクトを立ち上げる
職員会議で短期プロジェクトとして立ち上げてみましょう。
職員会議はこれまで前例踏襲の雰囲気で行ってきました。良い案にも悪い案にも他の教員から意見が出づらいきらいがあります。
つまり、改革案に対しても反対意見が出づらいのです!
「職員室を片付けたいです!」なんて提案に反対する理由もあまりありませんよね。そのためすんなりと受け入られるでしょう。
提案では職員全体に以下の情報を共有しておきましょう。
- 学校の働き改革の背景や経緯
- 労働安全衛生について
- 学校の5Sとは
- 組織図
- 改革のテーマ
- 目指す姿(ゴール)
- 半年間の計画
- これから起こりうること
ここで細かく提案すると、今すぐには良し悪しの判断をすることができなくなり「なんとなく良さそうだから」と言う理由で通りやすくなります。細かい提案もまるっと了承を得られ、あとから不満が出ることがなくなります。
基礎知識の参考

STEP . 7 キックオフ!
改革のスタートをみんなの前できちんと宣言しましょう!
この日に職員室内に「計画表」と「取り組みについての表」もまとめて掲示します。
できればスローガンも決めておくと、みんなの意識を1つにしやすいです。
ここからは職員室の5Sを推進していきましょう!
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私も学校で5Sを実践していますが、大変勉強になりました。度々参考にさせていただきます。
どうぞどうぞ!実践編の第1回から読むと効率よく実行できますよー