【第16回:準備】実際の提案資料あり!学校の働き方改革の計画書を作ろう

STEP.4について解説します

  • STEP.1
    教材室を片付けてみる
  • STEP.2
    不用品置き場①を作る
  • STEP.3
    校長と話す
  • STEP.4
    プレゼン資料を作る
  • STEP.5
    衛生推進者になる
  • STEP. 6
    職員会議でプロジェクトを立ち上げる
  • STEP. 7
    キックオフ!

ゆとり先生くん

今回は、学校の働き方改革のためのプレゼン資料の作り方を学んで行きましょう。
大事だよね。

ベテラン校長さん

校長先生、突然ですが船で航海する時に絶対に必要なものってなんだか分かりますか?
手が伸びる能力。

そうですね。地図とコンパスですね。
飼い殺しだ。

学校の働き方改革という大海原に船を出すわけです。みんな不安なんです。でも地図があったら少し安心ですよね。
確かに。

なのでプレゼン資料を作って安心して航海に出発できるようにするのです。今から説明しますね。

はじめに

みなさんの学校は働き方改革に取り組んでいますか?

ほとんどの学校は、

  • そんなことが言い出せる雰囲気ではない
  • 課題はあるが、どのように改善したらいいのか分からない
  • 働き方改革というワードは出るが、実際の負担感は減らない

という状況なのではないでしょうか。

中学校の先生の6割、小学校の先生の3割が休憩も取れず過労死ラインを越えて働いている状況は異常です。にもかかわらず、どの学校も改善に取り組まないのはなぜでしょうか?

答えは簡単です。

やり方が分からないから

そこで、2017年に僕が勤務校で始めた働き方改革で実際に使用したプレゼン資料を公開します。盗めるところはどんどん盗んでもらって構いません。実写の写真以外、資料も図も著作権フリーです。

これが皆さまにとって一つの地図となれば幸いです。

まずはプレゼン資料を見てみよう

内容は当時使ったものとほとんど同じです。

【プレゼン資料PDF】快適で効率的な職場へ


 

内容を考えてみよう

その1:なぜ今やらなければならないのか

まず始めに、どうして働き方改革を行いたいのかを示しましょう。教育界の動向はTwitter等をやっていないと意外と入って来ません。共通認識を持つためにも一応書いておくようにします。

その2:何がしたいのかを一言で提案する

僕は「教職員が教育活動に専念できる職場環境を作る」にしましたが、「長時間労働を減らし、ゆとりがもてるようにする」や「部活動を縮小して無理のない学校運営体制を作る」など、なんでも良いと思います。

目指せ宝島

その3:活動を貫く軸を考える

何を基準に物事を考えていくのかをはっきりさせます。ここがブレると計画を進めること自体が困難になるので、自分でもしっかり考えておきましょう。働き方改革なら、オーソドックスに文科省のガイドライン等が良いでしょうね。

その4:組織図を作る

誰がどのように関わっていくのかを明確にすることも必須です。特に学校では体裁も重要な役割を果たします。良くも悪くも紙ペラ1枚で職員が動くので、しっかりと役割を明記しておくと先生たちも活動しやすいです。

その5:具体的なプランをいくつか提示する

ここが一番大事です。ゴールを目指すために誰が何を行うのかを短く伝えます。今後1年間で行いたい事を妄想して想像して、列挙しましょう。

できれば想像しうる改善策を10個ほど挙げておく事をお勧めします。提案が通った時のどさくさに紛れて10個まるっと通った感じになります。1年後に「1年前に出した改善策なのですが、そろそろ実行に移そうと思います。よろしいでしょうか。」と言えば、審議も少なくあっさり実行できます。裏技です。

その6:目指すゴールを示す

航海で目指す宝島をはっきりさせておきましょう。宝島と言っても、僕らが前住んでた島に帰るだけなのですが。

ゴールは、「全職員が6時までに帰れるようにする」や「全職員の残業時間合計を◯時間までに抑える」というように数字を入れるとより具体的になるでしょう。僕の場合は、「少ない時間で管理できる効率のよいレイアウト」といった意味合いの写真を選びました。

その7:目標を達成するためにしなければならない事

最後は、これからの計画の全体像を説明します。最終的な目標を達成するために何をしていくのかをスモールステップで設定します。自分達が今どこにいるのかが分かるようにすれば、今後の行動のイメージがしやすくなります。

自分なりに作ってみる

企画書に書くべき内容が分かったら手を動かして実際に作ってみましょう。

その際は「学校の5S」の考えを取り入れた上で試行錯誤してみてください。どうしてか分からないけどスムーズに提案が通ったり、仕事が減ったりしていくはずです。

その理由はいくつかあります。

  • 元からある労働安全衛生の考えを使っているから
  • コンピュータに頼らないアナログな方法だから
  • 超低予算ですぐに取り組めるから
  • 「管理するものが多すぎる問題」を利用しているから
  • 職員の意識作りも同時に行っているから

などもっとありますが、とにかく今の学校にフィットするように考えて作っていますので、騙されたと思って試して欲しいのです。

プチ改革が全国で生まれ始めたら嬉しいです。実際、僕のブログやツイッターなどをご覧になった方から「勤務校で学校の5S実践してみました!」と言った声をちょこちょこ聞くようになりました。

学校の改善事例を聞くと僕も元気がもらえます。いつもありがとうございます。

全国の学校を救うのは難しいですが、自分の学校だけなら簡単にホワイト化できます。日本人らしくコツコツ頑張りましょう。


計画はざっとこんな感じです。
なんか見通しが持てたら焦って来ちゃったよ!

そう言えば僕、はじめに航海には地図とコンパスがいるって言いましたよね。
地図はプレゼン資料のことだったね。え、じゃあコンパスは?

コンパスは校長、お前だあああああああああああ!!!!!!!
ギャーーー!!!!!!

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