ゆとり先生くん
ベテラン校長先生
現状と課題
学校内の環境は、その学校が創立何年かによってずいぶん違うようです。
新規開拓により新しくできた学校はそれだけ設備やオフィス家具も綺麗。整理整頓が行き届いていれば使いやすい環境と言えるでしょう。
大変なのは「今年で創立100年なんです」といった学校です。何度か改修が入ってはいるものの、どうしても新しいところと古くてボロいところが入り混じった校舎になってしまいます。
職員室内や印刷室も同じです。
古いオフィス家具はそのままに新しいコピー機が導入されると、今空いている場所にとりあえず配置されます。A4用紙が納品されても置く場所はなく、適当な空いたスペースに置かれます。
空いた段ボールはよく使うので、棚の上の部分に無造作に置かれます。
忙しい毎日の中、わざわざ変えようという声も上がらず、チグハグな配置のまま何ヶ月も使われることになるのです。これは公立の学校現場あるあるなのではないでしょうか。
ただ、人間はどんな環境にも順応できるもので、コピー機に補填する紙が取りづらい場所にあってもそれに慣れてしまいます。紙を置く場所を急に変更すると、ベテラン先生に「前と違ってやりづらい」と言われて元に戻されてしまいます。
こうなるともう二度と紙置き場の位置を変えることはできなくなってしまうのです。
現在の紙置き場の課題
- チグハグな配置になっている
- 使いやすさは特に考えられていない場合が多い
- 使用する際のルールが共有されていない
これらを解決するために、細かいポイントなどを考えます!
使いやすいってどういうこと?
不特定多数の人が使うものなので「ラク」であることが大切です。
「6歳〜70歳までの誰もが使いやすいデザイン」
1.鍵の種類ごとにグループ分けして配置する
2.鍵を配置する高さをよく考える
3.鍵に付けるプレートに振り仮名をふる
実際に作ってみよう

用務員のタケさん
ビフォーアフターを見てみよう
って!なんということでしょう!
まとめ
鍵置き場を新しく作り替えました。
配置や表示などにこだわったことによって、使いやすくなり、鍵を失くしにくくなりました。これからは鍵のやりとりに割かれる時間も削減されることでしょう。
さて、今回鍵置き場を作り変える狙いは、使い勝手を良くすることの他にもう1つありました。それは、職員室の片付けのためのコンセンサス(合意)を取るというものでしたね。
鍵置き場が新調されたことで職員の皆さんは毎日鍵置き場の使いやすさに触れることになります。
この「改善したら使いやすくなったよね〜」という空気ができると、その後の職員室の片付けがスムーズに進んでいきます。だって、もう既に改善の効果を体感したわけですから。
あと、皆さんの学校には、タケさんみたいななんでも作れる頼れる用務員さんっていますか?そうした方に頼ってみてもいいと思います。そうすると僕らが授業をしている間にサクサク進めてくれたりして、大変力になります。
学校の片付けや断捨離をみんなに自分ごととして捉えてもらって、ベテランから若手、管理職まで協力してやっていけるといいですよね。

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