ゆとり先生くん
ベテラン校長先生

コンセンサスとは
合意形成のことです。
職員の共有スペースを片付ける際は、必ず使用者の了解を得なければいけません。確かに職場は汚いのですが、汚いからといって勝手に片付けてはいけないのです。
コンセンサスを怠ったわかりやすい例が「息子がいないうちに勝手に部屋を掃除する母親」です。
「母さん、俺の部屋入ってない?」
「掃除!しといたわよ!」
「おい、勝手に俺の部屋掃除すんじゃねーよ!」
「何よ!綺麗にしてあげたんじゃない!」
「大事なもんもあるんだよ!」
「汚くて分かんないわよ!じゃあ自分で片付けなさいよ!」
「夜やろうと思ってたんだよ!あーもう今のでやる気なくなったし」
「ちょっと!アンタ!待ちなさい!」
こうなってしまうと今後の活動に支障が出ます。
ですから、始めに職員みんなで職員室の片付けについて話し合って、一緒に始めることが重要なのです。そうすれば、学校全体で働き方改革が進んでいきます。(たぶん)
コンセンサスのカギは鍵にあり
職員室の片付けは代行ではなくファシリテイトするのが理想です。
どんどん職員を巻き込んで、ああでもないこうでもない言いながらみんなでワイワイ変えていきたいです。
そのためのちょうど良い題材が、鍵置き場のアップデートです。
鍵は毎日、全職員、多くの児童が使います。にもかかわらず、乱雑なことが多いのも事実。この問題を全職員で解決すれば、職員室をみんなで変えていくコンセンサスが取れたことになるというわけです。
鍵置き場をアップデートするとボードの前で鍵を検索する時間が使用者の分だけ短縮されます。しかも毎日使って、効率化したことを体感するわけですから改革の雰囲気作りにはもってこいなのです。
鍵置き場をユニバーサルデザインに
ではどのようにアップデートすればよいでしょうか?一緒に考えましょう。
まずは使用対象者の特徴を明確にしておきます。
- 子ども(6〜12歳)ひらがな、カタカナ、漢字が読めない、背が低い
- 大人 (22〜70歳)身長にばらつき、目が悪い人・体が不自由な人もいる
学校の鍵置き場ほど対象者が広いのも珍しいですよね。
6歳〜70歳までの誰もが使いやすいデザインを考えよう
あーでもない
こーでもない
そーでもない
こーでもない
冬に車のエンジンがかかりにくいように、職員室の雰囲気が温まっていないと活動のスタートもエンジンがかからない可能性があります。
突然スローガンを作ると冷めます。焦らず、まずはカギ置き場のアップデートから始めて、改革を自分ごととして捉えてもらえるといいですね。
突然のコメント失礼致します。
私、日本テレビ報道局の関口と申します。
先生の記事、SNS等拝見させて頂きました。
是非教師の働き方改革などについてお話をお伺いしたいのですが
メールアドレスに1度ご連絡頂けますでしょうか?