働き方の概念を変える新サービスTaimee(タイミー)

2018年8月2日に、ワークシェアリングアプリ「Taimee(タイミー) 」がリリースされました。

これにより終身雇用、年功序列型賃金体系がまた一つ古い働き方になってしまいました。将来の働き手を育てる教員として、僕たちはこれからの働き方をどのように捉えればよいのでしょうか。少し考えてみましょう〜。

Taimee(タイミー)って何?

タイミーとは、人手が足りないクライアント暇な時間を有効活用したい人を自動でマッチングしてくれるサービスです。このサービスは従来の「履歴書を書いて、証明写真を貼って、面接をして、採用されて働く」という手間が一切ありません。暇だからちょっと働くか、という時に面倒な手続きも無く簡単に働くことができるようになります。終身雇用と対極に位置する雇用形態と考えると面白いですね。

タイミーの最大の特徴は、応募はおろか面接もない点です。働きたい場所と時間を設定しておけばアプリが自動でマッチングしてくれます。仕事が働きたい人を探しに来てくれます。そのため、わざわざ求人広告を探したりリクルートなどに登録したりして応募することがないのです。

さらに、雇い主と働き手は相互評価機能によってお互いを評価します。(Uberやメルカリと一緒です)雇い主は「仕事が丁寧か」「ドタキャンはないか」など、働き手のプロフィールに蓄積されている評価データを見て採用するため面接もないのです。

 

▪️実際に使ってみた

      

アプリを起動すると電話番号を聞かれるので入力します。

あとは自分が働きたい場所と日時を入力して待つだけ。

アプリをダウンロードしてから5分で終了。本当に簡単ですね〜

Taimeeで世の中はどう変わるか

■ 働くまでの手続きや負担を限りなくゼロにするとどのような現象が起きるのでしょうか?

用が流動的になります。

働く会社が1本しかないと自分に合わなくても長く続けがちですが、多数あれば変えやすくなります。

まで働き手になりにくかった層の人も働けるようになります。

「子供が保育園に行っている間に少しだけ働きたい」「いろんな場所で働いて自分に会う仕事を探したい」「東京で1ヶ月だけ働いてみたい」といった細かなニーズにも対応できます。

働問題が解消されやすくなります。

相互評価が労働の秩序を保ってくれるので、パワハラやセクハラ、残業代未払いといったユーザーの低評価につながる違反が起こりにくくなります。短期なので人間関係で悩む事もありません。

 

■ タイミーが描くこれからのワークスタイル

 

パラレルワークを推奨していますね。パートナーシップ型のいわゆる日本的な働き方をすぐに変えることはできませんが、こういったサービスにより、色々な働き方が可能になっていくんだなということは知っておかなければなりません。

Taimeeの今後の発展

タイミーが目指すのは信用経済やフィンテックの領域

タイミーで働くことで、働き手の勤務姿勢や職務履歴、スキルなど個人データが蓄積されていきます。信用度が高くなった働き手の報酬が上がるなど、第三者からの評価の総計で労働者としての価値を決めるので非常にクリーンな評価ができます。

サービスが成長していけばAIを活用して採用を自動化したり、現場に合った人材を自動でアプローチできるようになります。プロジェクトごとに最適化されたメンバーが組まれるようになれば生産性も上がるかもしれませんね。

実際、米国やカナダでは、UpworkやPeoplePerHourなどのフリーランスプラットフォームに登録して自分に合った仕事を紹介してもらう働き方が増えているそうです。

タイミーもそういうプラットフォームになっていくことを期待します。

まとめ

タイミーはまだまだ発展途中です。仕事は東京周辺に限られるし、単発バイトのような感覚が強いと思います。それでも面接も応募もないという発想は革命です。1つの会社に勤める文化の終わりを感じさせます。

と同時に、古い雇用形態であるだけで若者が寄り付かなくなるかもしれません。学校はもっと危機感を持った方がいいと思うのですが、個人の力ではどうしようもないですね。

もし今、教えている児童に「タイミーで稼ぎつつ旅してその様子をブログに書いて広告収入で食って行きます」なんて言われたらどう応えてあげますか?

誰も経験したことのない時代に突入していく感じがしますね。さようなら平成〜

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