実際に学校の5Sを進めるためには、5Sの定義と目的を理解し、正しい手順で進めることが大切です。ゆとり先生くん、ベテラン校長さんと一緒に学んでいきましょう。
正しい5Sの基礎知識
ゆとり先生くん
ベテラン校長さん
整理、整頓、清掃、清潔、習慣の頭文字をとって「5S」と呼ばれています。
- 整理 いらないものを選別して捨てるのだ!
- 整頓 いるものの住所を決めて使いやすく並べるのだ!
- 清掃 掃除をして衛生的・健康的な職場にするのだ!
- 清潔 散らからないように綺麗に保つのだ!
- 習慣 整理・整頓・清掃・清潔をこまめに続けるのだ!
仕事をしながらこのサイクルをぐるぐる回していけば効率的な職場に生まれ変われるというわけです。
あまり有名でないように感じる方もいるかもしれませんが、労務管理や衛生管理の世界では5Sと言えば整理整頓や清掃のことだと通じます。現在では、日本のみならず海外でも普通に使われており、世界基準の効率化の考え方であると言えます。
5Sの目的は快適で効率的な職場環境づくり
皆さんの職員室は綺麗に整頓されていますか?
自分の身の回りは綺麗にしている先生は多いですが、職員室全体で綺麗に使うルールや仕組みを取り入れている学校はまだ少ないのかもしれません。それは、先生という職業が個人の裁量に任されてきたということが大きいのでしょうけど、この散らかり方を見るとそれも限界に達しているのだと感じます。
物が散らかっている状態でずっといると効率が下がり、次に快適性が下がります。
例えば自分の机の上に、今は見ない教科書やテストが乗っていたらどうでしょう。それを避けて仕事をします。始めはいいでしょうが、あした配布するプリント、回覧物が回ってきます。パソコン、帳簿、シャープペンに消しゴムを使って…あっという間に散らかっていきます。
この散らかりの原因は、始めに今は見ない教科書やテストを出しっぱなしにしていたことです。
今必要のない物をそのままにしておくと次第に動き辛くなり、一人で勝手に一杯一杯になってしまうのです。学校はまさにこの状態であり、職員室はこれらの問題を放置し続けた教育問題の縮図とも言える場所です。ですから、先ずは学校のコアである職員室を5Sによって「快適で効率的な職員室」へと変える必要があります。
学校の5Sでは、まずは「快適で効率的に働ける職員室を作る」というビジョンを掲げ、次第に改革を学校全体へ広げていきます。
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