こんにちは。元小学校教員のななつめのやつはし(丸山瞬)です。
普段は学校の先生として働きつつ、仕事が終わってから趣味で学校の片付けに関するブログを書いていました。キャラクターに想いを代弁させて、好きなようにのんびりやっています。
ゆとり先生くん
ベテラン校長
さて、これまで誰でも学校の片付けができるように、約2年間、コツコツとブログの更新を続けてきました。ありがたいことにブログを通じてメディア掲載や講演依頼などが少しずつ増え、ついに
書籍を出版することになりました!
ベテラン校長
購入はこちらから:職員室のモノ、1t捨てたら残業へりました!
学校での片付けの様子をTwitterやブログでまとめて発信していたら出版社から声がかかり、現在に至るといった感じです。
3年前に1人で片付けを始めた時からすると考えられません。「学校に整理整頓の良さを広めたいなあ」という一心で、なんとか発信を続けて来られたので、声を掛けて頂いた学陽書房の山本さんには感謝してもしきれません。うう…。
ゆとり先生くん
一方で、「小学校教員なのに、なんで片付けして本まで出すの?」と思う人がいることも知っています。わざわざ実名顔出しでメディアに出演したり、学校のことを本やブログで発信したりする行動は不思議かもしれません。
学校教育をより良くするためなのですが、片付けと教育がどうしても結びつきづらいようで、誰に説明しても僕の意図することが一言では伝わりません。
そこで今回は、活動の理念や悩みなどについて詳しくお伝えしたいと思います!
片付けを始めたワケ
学校で働き始めてからずっと思うことがありました。それは
先生って忙しすぎじゃない?
ってことです。
毎日6時間授業をして、授業が終わったらテストの丸付けをして、評価をつけて、さらには行事の準備をして、また明日の授業を考えて…やることが日替わりで次々と降って来ます。働き始めた頃「あれ?イベント会社に就職したんだっけ?」と思うほどでした。
しかもそれが僕だけじゃない。
若手の先生も中堅の先生も、ベテランの先生でさえ同じように慌ただしく仕事をしていました。実際、文科省が行なった調査によると小学校の先生の約3割、中学校の先生の約6割が過労死ラインを超えて仕事をしているらしいのです。
ベテラン校長
こんなの絶対におかしい!
人は幸せになるために生きていると思うし、子どもたちに幸せになってもらうために学校があるはずです。だとしたら、この長時間労働の問題は何としても解消しなければなりません。
でも、周りを見るとどうでしょう。
こんなにフガフガしているのは自分だけではありませんか。
職員室の中では、過労死や長時間労働などという言葉は聞かれず、先生方は一生懸命に仕事をしています。それぞれの先生が毎日の授業をイチから考えて、行事や部活動も例年通りやっています。そんな先輩の後ろ姿を見て、「働き方改革、しましょうや」なんて口が裂けても言えません。
言いたいことがあるのに言えない状況に、かなり悩みました。
ゆとり先生くん
何とかこの空気を変えたい…その一心で始めたのが「学校の片付け」です。
みなさんが想像する職員室ってどんな風ですか?きっと、スチール製の机が並んだ狭い室内に書類やダンボールが山積みになっている画が浮かぶのではないでしょうか。
実際はさらに棚の上や床にまでモノが溢れていて、さながら実家のような状態です。学校にはもうとにかくモノが多いのです。
どれだけあるのかというと
千と千尋に出てくる河の神の体内にあったヤツかと見まごうほどあります!
実は、どの学校もこうした不用品を抱えながら仕事をしてるんです!
学校の内情ってあまり表に伝わることはないので、ほとんどの人が知らないのです。でも知らなくて当然。「学校とは、腐れ神である」なんて新書はどこの本屋にも売ってないので!
忙しい先生が多いことが社会問題になっているわけですから、片付けの時間が取れず、全国的にこんな状態の学校が多いはずです。
この現状を打破せずに、長時間労働の解決はない!
そう確信し、学校の片付けを始めたのでした。
まずは断捨離から始めようZE!
ということで僕は、勤務校の先生方と協力して断捨離を行いました!
1年目は1.5tのモノを、2年目は1.7tのモノを校内から断捨離することに成功しました。
ベテラン校長
ゆとり先生くん
片付け後、先生方から「これだけ無くなったらスッキリするね〜」と言ってもらえました。中庭に放置されていたウッドデッキもやっと捨てられ、子どもたちが怪我をすることなく遊べる環境を作ることができました。
子どもたちよ!安心して遊ぶがよい!
職員室のレイアウトを変えてみようZE!
モノがなくなってスッキリしたので、職員室を使いやすくリデザインしました!
これまでの片付けで見つけた棚や使っていなかった備品をリユースし、職員室をより使いやすくなるようにレイアウト変更しました。全教員が使う場所を片付けることで、作業にかかる時間を少しずつ縮小させることができると考えたからです。
「作業台があると仕事がしやすいよ」と、好評でした。やった〜
「モノが探しやすくなった」と好評でした。イェ〜イ
「踏んだとき、バキッていわなくなったね」と好評でした。地味だけど嬉しい〜
令和時代は、快適で効率的に働けるように環境整備をすることが必要!
業務も見直してみようZE!
モノを減らして、レイアウトを変えたことで随分働きやすくなりました。
するとだんだん、「モノだけじゃなくて無駄な業務も断捨離しちゃう〜?」という話が職場でもできるようになってきました。これは片付けの3大効果のうちの、精神的効果というそうです。
つまりこういうこと。
ベテラン校長
管理職や他の先生と働き方に関する話も増え、勤務校では業務や行事の見直しが行われました。
- 運動会を半日開催に!
- 部活動の外部化を促進!
- 通知表の所見を3学期のみに! など
小さい改善を繰り返すことで、職場の残業時間にも変化が現れ始めました。
下のグラフは、昨年と今年在籍した先生たち14人の残業時間を比較したものです。
なんと、毎月残業時間が30%ずつ減っていたのです!これには驚きました!
以上の個人的な研究結果から、僕が考える学校の働き方改革のロードマップは
- モノを減らしてスッキリさせる
- 業務を見直して負担を減らす
- 残業が減って働きやすくなる!
ということになりました。
もちろん、僕以外の先生の努力によるものが大きいのは重々承知しています。全てが片付けの効果だとも思っていませんが、僕なりの結論です。
先生に余裕ができれば、子どもへの教育の質が上がります。
今こそ片付けによって不用なモノを手放し、忙しすぎる日々から解放されましょう!
ゆとり先生くん
これからについて
3年前の僕のミッションは、「勤務校から長時間労働をなくすこと」でした。
現在の僕のミッションは、「片付けによって日本の学校から長時間労働をなくすこと」です。
先生たちがしっかりと休憩を取って、ゆとりをもって子供達に接することで、教育の質は確実に上がると信じています!
そのためには、まず学校の現状を世間に知らせて片付けの需要を生む必要があります。
▶️だから、本(職員室のモノ、1t捨てたら残業へりました!)を書きました!
次に、実践したい人が出てきたら再現できるように、学校の片付け方を作る必要があります。
▶️だから学校の5Sを作りました。ブログ内に一からやり方が載っています!

あとは、全国にいる問題意識をもった先生に届くように知ってもらう必要があります。
▶️だから実名顔出しをして、あらゆるメディアで広く宣伝しています!
【2019年11月16日の毎日新聞】
【2019年7月3日のAbemaPrime】
【2019年7月21日のnewszero】
参考記事↓
参考 やることと、倒れる人が増えていく”来年度からは英語・プログラミングも必修化される学校現場からの悲痛な叫び(19/07/03)AbemaPrime 参考 若槻千夏、教師と時間外対応で激論 “モンペ発言”と批判で謝罪Yahoo!ニュース他にも、報道ライブインサイドOUTなどの情報系番組に出演したり、社会問題を解決する団体リディラバのR−SIC東京というイベントで登壇をしたりしています。
こうやって教員生活を振り返ってみると、自分はつくづく「教育」が好きなんだなあと思います。
もちろん勉強を教えることも好きですし、子どもと遊ぶことも大好きです。
教育の様々なカテゴリーの中で、特に教育の公共性に興味があります。
誰もが学びやすい環境や教育の持続可能性について考えることは、授業の指導法を考えることと同じくらい大切なことだと思います。先生1年目のときに感じた授業への情熱を感じられるように、労働環境を整えていきたいです。
報告です。
3月で教員を一旦辞め、4月から「学校整理収納アドバイザー」として活動し始めました。
今後は、僕の理念に共感してくれる仲間や企業を探そうと考えています。
できる仕事は、「職場環境の改善」です。
職場で管理するモノを見直し、レイアウト変更をすることで超低予算・低リスクで働きやすい職場ができます。
片付けや整理整頓によって快適で効率的な職場作りをするお手伝いをさせてください!
以上の活動に興味があるという方はご連絡いただけると幸いです。
TwitterのDMを解放しています。詳しい連絡や取材等に関してはコチラからどうぞ。
これからも、よろしくお願いします。
ゆとり先生くん
ベテラン校長
まだ届いていませんが、本を購入しました。
自分と同じ考えの方がおられて、大変嬉しく思います。
昨年度より勝手に片付けをしていましたが、今年度はチームを作ってカイゼンに乗り出そうと進めています。
先生の本も参考にさせて頂きながら、働きやすい職場環境を目指します。
少々大袈裟ですが、学校のモノは8割捨てても構わないと考えて行動しています。
僕もそう思います。何もない学校で働くとどうなるのかが知りたいです。
素晴らしい活動ですね! 私も、小学校の教員で、整理収納アドバイザー1級を取得しました。職員室の片付けは、何度か試みたものの、周りの先生方の抵抗を感じ、今は、見て見ぬふりの日々です…。周りの先生を巻き込んだ事例、本当にすごいと思います。
3/28の整理収納アドバイザーフォーラム東京会場では、私もプロ部門で発表します。もし、お会いできましたら、うれしいです。先生方を巻き込むコツを教えてほしいです。
僕もプロ部門で発表します。グランプリを目指しています。
片付けの良さが少しでも伝わるといいですよね。
はじめまして。
現役の小学校教員をしながら、
やましたひでこ公認 断捨離®︎トレーナーの活動をしております。
昨年度まで働いていた前任校では、大規模な断捨離をしました。
同じ考えのもと、活動されておられる先輩が居ると知り、嬉しくなってコメントさせて頂きました!私も大いに賛同します!
公認断捨離トレーナーなんてすごいですね。
今の学校にはモノも考えも断捨離が必要です。
この感覚を広めていきたいですね。
追伸
すみませんが、Twitterはやっていないので、メール受信可能です。